Extra-Mitama=Houndwill-01


SystemGM魂さんが入室しました。
GM魂 : ただひたすらに暗いリビングで
GM魂 : であった
ミタマ : 「何者だ…テメェ!」
GM魂 : 叫ぶ青年の左目からは血が流れ出す
??? : 「…」耳元に口を寄せる
??? : 「お」
??? : 「と」
??? : 「う」
??? : 「と」
ミタマ : 「―――ッ!?」
ミタマ : 「う…嘘をつけェ!」
ミタマ : 「俺は…一人息子だ!」
??? : 「…へぇ、そう思うんだ」
ミタマ : 「当たり前だ…!」
??? : 「ん、じゃあさ。その左目」
??? : 「時々うずく事、異物の様に感じることがあったでしょ」
ミタマ : 「…っっこれは母さんの――」
??? : 「兄さん、アンタ馬鹿か?」
??? : 「この時代…医療技術なんて全然発達していないんだぜ?」
??? : 「どうやって目の移植なんて高等なことができるんだ?」
ミタマ : 「――――」
??? : 「いたのは母さんの残留じゃない」
??? 「俺の思念だよ」
ミタマ : 「し・・・ねん・・・・」
??? : 「クスッ」
??? : 「そうさぁ」
??? : 「俺はね?実はもうとっくの昔に死んでるんだ…」
??? : 「何でかわかる?」
ミタマ : 「……わかるわけないだろ」
??? : 「死産」
ミタマ : 「な…」
??? 「俺は死んでこの世に生まれたんだよ」
??? 「生まれたときには死んでいたのさ」
ミタマ : 「ぐ・・・」
??? : 「俺達は、信じないかもしれないが双子でなぁ」
??? : 「……兄さんがちょっと産道をあけてくれたら…俺は生きてこの世に生まれられたんだ」
??? : 「母さんは兄さんだけひり出して死んでしまうし…!俺は元から体が弱くて生まれる前に死んだんだぜ?」
??? : 「無念だよ、無念だったさ!」
ミタマ : 「……そんな話、信じられるか…!」
??? : 「信じようと信じまいと、これは事実さ」
??? : 「俺はかろうじて精神だけを移した」
??? : 「兄さんの左目に」
ミタマ : 「・・・っ」
??? : 「綺麗な目だね…」
??? : 「本当に抉り取ってしまいたいぐらい…!」
??? : 「その中にいたんだと思うと…震えがくるよ!」
ミタマ : 「が・・・ぁ・・・ぁ・・・・」
??? : 「アハハッ!今俺は自由だ!」
??? : 「自由を謳歌しないとね、そうだろ兄さん!」
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 狂った笑い
GM魂 : それでも
GM魂 : どこか似ていた
SystemGM魂さんが退室しました。






 Extra-Mitama=Houndwill-02


Systemさんが入室しました。
: 今から19年ほど前に
: 生まれた
: 暗闇の中で
: ただすぐそばに暖かい感じがあった
シア : 「おは…よう……はじめまして………」
シア : 「そして…ごめんなさい……私は…あなたの弟を産めないわ…」
: 恐ろしくなった
: 自分にとっての安心感が消えていく
: そして
シア : 「―――はー、何でこんな日に限って害獣駆除なんざ…」
シア : 「……あるのかしらね…」
: 投げやりだった
ジル : 「…ふー、こういう日に限って面倒な仕事が駆け込んできやがるな…」
エーテル : 「そう言わないの、でも…シアさんが心配ね…」
ジル : 「あぁ…元来体が弱い上に身重、しかも双子だ」
ジル : 「確か出産予定は今日の――――」
赤子の声 : 「ぎゃぁああああん!あぁああああん!」
エーテル : 「―――今のって」
ジル : 「家…だ!急ぐぞ!」
: がちゃり どたどたどた ばん
シア : 「おかえり…なさい…」
ジル : 「…うま・・・れたのか」
赤子の声 : 「あぁああう、うあぁあああう」
エーテル : 「……もう一人は!?」
シア : 「…だめ…もう力が入らないの…」
シア : 「……ここにきて、体力が尽きたみたい…」
ジル : 「な…そんな…!」
エーテル : 「子供達のこすことになるわよ!?」
シア : 「そうね……なら…これだけ言わして…」
シア : 「ごめんなさい、おかあさんはあなた達に何もしてあげられない
シア : 「それでも、生きていてほしいと私は願う」
赤子の声 : 「うあぁあう・・・」
ジル : 「……このこの名前は?」
シア : 「……ミタマ…そして…」
シア : 「もう一人いるこのこの名前は…シコン…」
ジル : 「あぁ…あぁわかったぜ…ミタマにシコン…あぁ!」
シア : 「…あぁあああっ!」
エーテル : 「あ、頭が出てきてるわ!」
ジル : 「何、本当か!?」
エーテル : 「頑張って!」
シア : 「ふぅ…ふぅ…ふぅ…!」
: ずりゅりぅ
: どちゃっ
ジル : 「生まれた…生まれたぞ!」
エーテル : 「えぇ…!」
シア : 「そう……」
ジル : 「でも泣き声がない…ちょっと叩くぞ………っ」
エーテル : 「どうしたのジル…」
ジル : 「……心臓の音がしない…脈もだ…」
エーテル : 「え―――」
シア : 「…どうしたの?」
ジル : 「―――いや、可愛い双子だ」
エーテル : 「えぇ、本当に…」
シア : 「そう……これで思い残すことはないわ…」
シア : 「ミタマ…シコン…」
シア : ――あなた達に幸せがありますように――
:  
:  
:  
: その後、彼女は息を引き取った
: 遺体は死産だったシコンとともに墓に埋められた
: とても
: とても安らかな死に顔だったそうだ
ミタマ : ――あぁ思い出した
ミタマ : 全部思い出した、赤子のことだけど
ミタマ : ……紛れもない事実だったんだ
Systemさんが退室しました。






 Extra-Mitama=Houndwill-03


SystemGM魂さんが入室しました。
GM魂 :  
GM魂 :  
シコン : 「ハハハハッ!いいねェ!いいねェ!」
GM魂 : 一人の青年が夜の街を駆ける
GM魂 : 両目が紫で髪の毛が銀色の青年
シコン : 「自由!オレは自由だ!」
シコン : 「やっと自分の足で歩くことができる!」
シコン : 「自分の目で見ることができる!」
シコン : 「最高だ!」
GM魂 : 青年の目は嬉々としており危機としていた
シコン : 「――さて、どうするか!、夜道の散歩ってのもいいものだけど…暇だな」
GM魂 : 青年は立ち止まる
シコン : 「兄さん関連だと兄さんが俺を嫌うだろうし、肉親に嫌われるのは好きじゃないね」
シコン : 「――でも、オレのこと知ってるやつは今のところあの家族以外にいないんだ…」
シコン : 「――ノアだって…『兄さんの』幼馴染だ、オレの事を知ってるはずもない…」
シコン : 「いやいやいやいや、何を弱気になってるんだオレは」
シコン : 「話せば、きっとわかってくれるさ」
シコン : 「…うん、そうだ!ノアの家に行ってみよう!」
GM魂 : 青年は子供のごとき純粋さで走る
GM魂 : そして一つの家に着いた
GM魂 : とてもうららかな昼時だった
シコン : 「あー夜通し走ったおかげで足ががくがくいってら…!」
シコン : 「――確かノアは親父さんと御袋さんが死んでいたんだよな…今は祖父母と暮らしている…」
シコン : 「両親がいない……オレ達と一緒だな…」
GM魂 : 青年はしばしドアの前で立ち尽くす
GM魂 : 周りの人々の姿がないことは幸いだった
GM魂 : ―集団の前で話すことができなかっただろうから
シコン : 「…んー、確かこの庭に大きな木が…あった」
GM魂 : 青年はなにを思ったのか
GM魂 : 大木をよじ登り始めた
シコン : 「へへっ、確かここからあいつの部屋が……?窓が開いてるな」
GM魂 : 窓の奥には
GM魂 : 一人の少女が椅子に腰掛けて眠っていた
シコン : 「……寝てるのか」部屋に侵入
ノア : 「…すー…すー…」
シコン : 「……」近くによる
GM魂 : 青年はじっと少女の寝顔を見る
ノア : 「……ん…」
シコン : 「何か夢でも見てるのかな…」手を伸ばしてノアの前髪に触る
シコン : 「――いい夢見であるといいけど」
ノア : 「う…ん…遅いよ…タマちゃん…」
シコン : 「…ふぅ、兄さん関連かよ」
GM魂 : 青年は苦笑すると、それでもじっと見る
GM魂 : 『幼馴染』を
シコン : 「オレは、兄さんじゃない…」
GM魂 : それでも人知れず手はノアの肩に乗る
シコン : 「――ずっと兄さんの中からキミを見てきた」
シコン : 「あの人はノアの事をただの友人だと思ってる」
シコン : 「でも…オレは違う」
シコン : 「―――オレはノアが好きなんだ」
GM魂 : 抑圧されていた言葉を吐く
GM魂 : 体がなく言えなかった政府を
GM魂 : 面識すら持っていない幼馴染に
ノア : 「タマちゃん……今度はもう少し早く帰ってきてね…」
シコン : 「違う、ここにいるのはオレだ…!」
シコン : 「オレはシコンだ…ミタマじゃない」
GM魂 : 青年は、そう言うとゆっくりと
GM魂 : その唇を
GM魂 : 少女のそれに
GM魂 : 重ねた
GM魂 : そしてゆっくりと離れる
シコン : 「…」
ノア : 「………うん?」
GM魂 : 少女が目をあけた
シコン : 「―――おはよう、ノア」
シコン : 「そしてはじめまして」
ノア : 「――タマ…ちゃん?」
シコン : 「オレは、シコン」
シコン : 「ミタマの弟―――」
GM魂 : 青年はそう言うと後ろに軽く下がった
ノア : 「タマちゃんの弟…?ウソ、だってタマちゃんは一人っ子…」
シコン : 「それは違うんだよノア」
シコン : 「オレはここにいる」
シコン : 「同じ腹から生まれた兄弟なんだよ、兄さんとオレは」
ノア : 「………?……」
シコン : 「理解できない、か。無理もない」
シコン : 「オレもなんでこうして生きているのか全くわからないからね」
ノア : 「――…じゃあ弟さん」
ノア : 「あなたは…タマちゃんとは血縁者なの?」
シコン : 「あぁそうさ!オレと兄さんは血をわけた双子だ!」
ノア : 「―――そう…」
GM魂 : そう言って少女は軽く笑った
ノア : 「よかったぁ…」
シコン : 「何が?」
ノア : 「だって、タマちゃんは一人じゃないんだもん…」
シコン : 「そりゃそうだろ、あの人はジル叔父さんとエーテル叔母さん、それにキミとずっと一緒にいるんだ」
ノア : 「うぅん、でもね…タマちゃんは必ず心のどこかで…」
ノア : 「防波堤を作っているような子だから…、わたしでもあの子が何考えてるかなんて深くわからない
ノア : 「…でも、ここにそんなに深くの繋がりを持った人がいるんだから…」
ノア : 「幸せもの、だね」
シコン : 「……う」
GM魂 : 青年は苦しくなった
GM魂 : 目の前の少女の笑顔が
シコン : 「…つらくはないのか?」
ノア : 「何が?」
シコン : 「あの人の心は…誰にも向いていない」
ノア : 「うん」
シコン : 「キミの気持ちも知らない」
ノア : 「うん」
シコン : 「それでも…?」
ノア : 「うん」
ノア : 「わたしはあのこが大事」
シコン : 「それは恋愛感情か?」
GM魂 : その時何故か青年は苛立っていた
ノア : 「…わからないね」
シコン : 「不確かなものにそこまで執着するのか?」
ノア : 「ううん、これは証明」
シコン : 「証明…あの人はそこまでする価値のある人間なのか!?」
ノア : 「――駄目だよ、家族をそんな風に言っちゃ」
シコン : 「幸せものだよ、あぁ兄貴は幸せ者!こんな近くに愛してくれる人がいるのにそれに気づかないほどに!」
ノア : 「お、弟さん?」
シコン : 「違う!オレはシコン!」
シコン : 「ミタマじゃない!シコンなんだ!そうだ!たった一人の…!」
シコン : 「あの人とは違うんだ!人を愛せないあの人とは!」
シコン : 「あの狂人とはちがう!いまだ母の幻影にすがるあの人とは!」
ノア : 「やめて!タマちゃんを悪く言わないで!」
シコン : 「五月蝿い!」
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 気がつけば
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 手にはナイフが合った
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 切っ先は
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 少女の胸に刺さっていた
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
ノア : 「…ぁ……」
シコン : 「…ェ…」
ノア : 「痛い…よ…刺すなんて……」
GM魂 : カラン、とナイフが落ちた
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : でも
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : もう
GM魂 :  
GM魂 :  
シコン : 「あ…あぁああ…ご…」
ノア : 「……はぁ…はぁ…」どさり
シコン : 「ノア…!ごめん!…ごめん!」
ノア : 「…痛い…痛いよ…・・・タマちゃん…」
シコン : この期に及んであの男の名前
シコン : 「ノア……オレを…認めてくれ!」
シコン : 「オレがシコンという人間であると…!」
ノア : 「……はぁ…うっ…」
シコン : 「好きなんだよ…キミが!」
シコン : 「
シコン : 「兄さんとは違って…キミが!」
GM魂 : 青年はそう言ってもう一度唇を重ねる
GM魂 : でも
ノア : 「…やぁ…!」
GM魂 : 少女はすぐに押しのける
シコン : 「ノア…」
ノア : 「やめて…」
シコン : 「オレを……そうか…オレを認めないのか…」
ノア : 「あなたは……破綻しているもの…」
シコン : 「兄さんだってそうだろうが…!」
ノア : 「…違う…もん……あの人は……そう思ってるだけ…だもん……」
シコン : 「……くそ…畜生…」
シコン : 「チクショォオオオオオ!
GM魂 : 青年は叫ぶと窓から飛び出した
GM魂 : 飛び出して木を伝い
GM魂 : そして地を駆けて
GM魂 : どこかへと消える
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 部屋の中には少女が一人
GM魂 : 地面に伏して
GM魂 : 血だまりの中で
GM魂 :  
GM魂 :  
ノア : 「は…ごめん…ね…タマちゃん……」
ノア : 「もう……お墓参り…できないね……」
ノア : 「………さようなら………」
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 一人の少女が願ったことがある
GM魂 : ただ一人の大切な人との約束を守り続けること
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 約束は―――強制的に破棄された―――
GM魂 : 終幕
SystemGM魂さんが退室しました。






 Extra-Mitama=Houndwill-04


Systemミタマさんが入室しました。
ミタマ : 「………っ」
ミタマ : 手首から赤い液体が流れる
ミタマ : 「…ごめんなさい…」
ミタマ : そう言って片手に持った果物ナイフをもう一度腕に宛がう
ミタマ : 「ごめん・・なさい・・・!」
ミタマ : 「助けられなかった…!何も言えなかった…!」
ミタマ : 「親友なのに…ごめんなさい・・・!」
ミタマ : サクサクと腕の傷は増える
ミタマ : でも、それだから今生きていると感じられる
ミタマ : 「ゴメンな……」
ミタマ : そう言って包帯を巻くと、今日の自傷行為は終わった
Systemミタマさんが退室しました。






 Extra-Iscalet


SystemGM魂さんが入室しました。
SystemGM魂さんが退室しました。
System通りすがりさんが入室しました。
SystemGM魂さんが入室しました。
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : とある昼のひとコマ
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : ハウンドウィル家、縁側に一人の金髪の女性が腰掛けている
イスカレット : 「……大分…力が戻ってきたようね…」
イスカレット : 「今では長時間人の姿でいられるし…」
GM魂 : と、後ろから声がかけられる
エーテル : 「あら、イスカちゃん人になってるの?」
イスカレット : 「んー…結構人の姿でいた期間が長かったから、慣らしとかないと」
エーテル : 「大変なのねぇ、隣いいかしら、お茶も入れたし」
イスカレット : 「どうぞ、奥様」笑って横を促す
GM魂 :  
GM魂 :  
エーテル : 「へぇ〜、女手一つで娘さんをねぇ〜」
イスカレット : 「まぁ、男だか女だかアタシは忘れたけどね」
エーテル : 「それでも立派なことじゃない」
イスカレット : 「そうかな?」
エーテル : 「えぇ、えぇ」そう言って茶をすする
エーテル : 「それでその娘さんは今どちらにいるの?」
イスカレット : 「そうねぇ」考え込むように
イスカレット : 「―――今もう向かってきてるそうよ」
エーテル : 「便利な尻尾ねぇ」
GM魂 : そういった直後、玄関でジルの声
ジル : 「ん、見ない顔だな…誰だ?」
ルカ : 「あ・・あぅ、えっと…」
ルカ : 「ここに金色の狐さんはいますか?」
ジル : 「いるけど、それがどうした?」
ルカ : 「あ、その…あの狐さん…」
ジル : 「ん?はっきりし――ぶげらッ!」横に体が飛ぶ
エーテル : 「何子供苛めてるの」飛び蹴り、直後空中で回転し地面に降りる
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
ルカ : 「おかあさん!」そう言ってイスカレットのもとへ
イスカレット : 「無事だったのね」そう言って抱きとめる
ジル : 「…何だ、イスカの知り合いか」腰抑えながら
エーテル : 「娘さんですってよ〜」
ジル : 「娘という割には全く似てなぎゅぶ」鼻に裏拳くらう
エーテル : 「察しなさい甲斐性無し
GM魂 :  
GM魂 :  
イスカレット : 「えーと、ちょうどメンバーが揃ったわね」
リレイク : 「準備は万全なのか?」
キリィ : 「まだお体に触るようでしたら…」
イスカレット : 「なーにいってんの、アタシはもう大丈夫。尾の力だってこれ一本だけなら大して力使わないし」
ルカ : 「でも無理はしないでね…」
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : ハウンドウィル家、庭
イスカレット : 「さて、あの男が着信拒否してなければ繋がるけど」
リレイク : 「ちゃくしんきょひ?」
イスカレット : 「こっちの話」
GM魂 : イスカレット、気を集中させて後ろに伸びてる髪から数本引き抜く
イスカレット : 『―――聞こえるかしら』
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 某所
GM魂 :  
ゼオン : 「ようやく…ようやく完成が見えてきたぞ…!」
ゼオン : 「後は…あの二人だ…!」
ゼオン : 「我が新世界が…見えてきた!」
イスカレット : 『聞こえるかしら、ゼオン=シャーキン』
ゼオン : 「ヌゥッ、この直接頭に響く音。イスカレットか」
イスカレット : 『お楽しみのところ申し訳ないけど、あなたに告げることがあるわ」
ゼオン : 「何用だ、我は忙しい」
ゼオン : 「―――む、尾の事か?それなら返してやろう、必要ないのでな」
イスカレット : 『…何?』
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : ハウンドウィル家、庭
GM魂 : 突然それぞれ光る八つの発光体がイスカの周りに
イスカレット : 「…信じられないわね、何を考えているの?」
イスカレット : 『どういうつもりかしら、ゼオン』
イスカレット :  
GM魂 :   
ゼオン : 「ふん、返しただけだ…もう必要ないのでな…」
ゼオン : 「力もほとんどもらった、もう不要だ」
ゼオン : 「…クケハハハッ!」
ゼオン : 「ゴブゥッ!
GM魂 : ゼオン口からどす黒い液体噴出す
イスカレット : 『…?』
ゼオン : 「見える…我には見える…新たな世界が…!」
ゼオン : 「我が作る楽園が…げぼぶっ」
GM魂 : ゼオン体をくの字に曲げる
ゼオン : 「ククククククク…!せいゼイアガけアがけ…!」
GM魂 :  
GM魂 :  
イスカレット : 「…切れたわ」
リレイク : 「……あいつは何をやってたんだ」
イスカレット : 「音声を貴方達にリンクしても、不明瞭でしかなかったわね」
キリィ : 「でも…なんだかとても嫌な予感がする…」
キリィ : 「…何かが…変わってしまうような……」
ルカ : 「おかあさん…」
イスカレット : 「大丈夫よ」
イスカレット : 「さて、尾がっ戻ってきたのはいいけど、これをすべて取り込みなおすと力の充填が遅くなる…多分決着は手伝えそうにないわね」
リレイク : 「構わん」
リレイク : 「俺は…キリィを傷つけた奴を斬る、それだけだ」
リレイク : 「たとて、実の父であったとしても」
キリィ : 「……」
リレイク : 「スマナイ、こうするしか思いつかないんだ」
キリィ : 「…いいよ、わたしは別に」
キリィ : 「……それに、もうひとつきになることがあるの」
キリィ : (…あの屋敷に乗り込んできた…黒い翼の男の人…)
キリィ : (……何故だか…とても懐かしい…感じがした)
キリィ : (…また、会えるかな…)
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 了
SystemGM魂さんが退室しました。





SystemGM魂さんが入室しました。
GM魂 : ショートショート劇場
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : シルヴァー邸、庭
シュタイナー : 「ではビィ殿、我輩は先に中に入っておりますゆえ」
ビィ : 「はいはい、掃き掃除ぐらい拙者がしておきますんでね〜」
ビィ : 「あ、代えの包帯を用意しておいてくださいね」
シュタイナー : 「あい、心得た」
GM魂 : 屋敷に戻っていくシュタイナー、ビィは持っていた箒で庭をはく
GM魂 :  
GM魂 :  
GM魂 : 数分後
ビィ : 「はー、掃き掃除なんかしてても別に誰もこないんですけどねぇ」
ビィ : 「まぁ文句も言ってられません、か」
ビィ : 「…おや?」
GM魂 : 気づけば、門の上に誰かが立っていた
GM魂 : 獅子の面を被った人物、長身
GM魂 : 服は白い
ビィ : 「なんですか〜もう来ない、って言ったくせにまたですか」大剣抜く。
獅子面 : 「……」
ビィ : 「なぁにだんまり決め込んじゃってるんですか、ぶち殺しますよ?」
GM魂 : その言葉に、獅子面にやっ、と笑う
獅子面 : 「はははっ、相変わらずのようだな、ビィ」
GM魂 : そう言って仮面はずす、ビィ多少驚く
ビィ : 「……貴方は」
獅子面 : 「久しぶりじゃの、いや、45年ぶりだったな」
ビィ : 「……」
獅子面 : 「そう構えるな、わしは別に戦いにきたわけではない」
ビィ : 「貴方を信じろというんですか」
ビィ : 「あの時、助けにきてくれなかった貴方を…」
獅子面 : 「……あれは…」
ビィ : 「貴方と話すことなんか一つもありません!」
ビィ : 「消えてください、拙者の目の前から……心から!」
獅子面 : 「……そうか」
獅子面 : 「では、帰るとしよう……」
GM魂 : そう言って懐からカード取り出す
獅子面 : 「すまんな、そしてさようならだ」
獅子面 : 「――愛していたよビィ」
GM魂 : 消える
ビィ : 「……いまさら、いまさら何をしにきたんでしょう…!」
ビィ : 「もう拙者はしんでいるのに」
ビィ : 「あの時愛を語らった拙者は死んだというのに」
ビィ : 「………リシュカ」
ビィ : 「……さて、掃き掃除を…」
GM魂 :  
GM魂 : 了
SystemGM魂さんが退室しました。





SystemGMさんが入室しました。
GM : 某所
GM : とある山のふもとの村
GM : そこは既に廃墟だった。
GM : というよりも
GM : まるで巨大な生物ひとつに飲まれたような
GM : 人々はあたりの急な変化に戸惑い、逃げ惑う
GM : それを襲う異形
GM : かつてアポカリプスナンバーの名を受けたもの
村人 : 「う、うわクルナァアアアア!」ぐしゃっ
GM : 食事には事欠かない
GM : そこら中をうろうろしているのだから
GM : 誰も彼も死んでいく
GM :  
GM :  
GM : それをもっと高い場所から見る人物
: ピエロの面を被った一人の男
: 「……ほぅ、あれがシャーキンのねぇ」
: 「素晴らしい」
: 「だが同時に愚かしいな」
: 「ふっ、ハハハ」
: 「よかろう、いずれわかることよ…」
GM :  
GM : 終幕へと
SystemGMさんが退室しました。





- KENT WEB -
- Modified : J. Kakeya -